ひとりね

ひとりで寝る夜に書く日記のようなものです。

彼の看病と妊娠検査薬

彼が熱を出した。

 

心配でたまらなくて、ランチのバイトとサークルの引き継ぎを終わらせた後、彼の家へ向かった。

 

いつも元気で、にこにこしていて楽しそうに笑うのに、今日はさすがにしんどそうだった。しんどそうな彼を見るのは初めてで、動揺してしまい、泣いてしまった。

 

おかゆと冷しゃぶと野菜のスープをつくり、食べてもらった。スープに関して何も感想が得られなかったので、口に合わなかったのかもしれない。

 

泊まる気満々だったのに、「うつっちゃうから」と言われ許してもらえなかった。

 

……

 

最近の私たちの心配事は、私の生理が遅れていることである。

 

割と周期的な方だと思っていたのだが、ここのところ遅れがちで、今回は1週間以上遅れている。

 

妊娠の心当たりが、ないわけでは、ない。

 

生でやったことはない。いつもゴムをつけているし、ルナルナを2人で見て、「よし!」という感じで致している。

 

しかしルナルナ先生を盲目に信じていいわけではない。ので、今回妊娠検査薬を買うに至った。

 

実は彼の家に行く前に検査していた。しかし失敗した。なぜかはわからない。何も出なかった。確認窓の線すらも。

 

彼の家を出る前にその話をした。彼は、「この後もう一回検査してくれ、おれのために」と言った。

 

ゆーて大丈夫っしょ、と思っている私は面倒臭いなあと思ってしまったが、帰りにウエルシアに寄って妊娠検査薬を買った。2回目だけれどレジに向かうのはどきどきしてしまう。

 

結果は、陰性だった。

 

まあ当たり前のような気がする。これで妊娠していたら、彼に浮気を疑われても仕方あるまい。もしかしたら受胎告知が来るかもしれない。

 

でも、このなんともいえない、ほの暗い怖さは一生忘れられないだろう。彼は「もうセックスしない!」と宣言した。本当か?

 

まあ、そう宣言する気持ちもわかるような気がした。まだ親にはなれない。学生とかそれ以前に、人間として。

 

とりあえず、早く生理が来てほしい。

そして早く彼の熱が引きますように。